「管業」と「マン管」、どっちが難しい?

管理業務主任者とマンション管理士は、同じく「マンション管理」に関する国家資格であり、また試験で出題される内容にも重複する部分が多々あります。
しかし、管理業務主任者試験とマンション管理士試験を比べたときに、決定的に異なる点があります。それは“難易度”です。詳しい説明に入る前に、まずは両試験の合格率の推移をご覧ください。

<管理業務主任者試験とマンション管理士試験の合格率>
年度 管理業務主任者 マンション管理士
合格率 合格点 合格率 合格点
2001年度 58.5% 38 7.4% 38
2002年度 29.4% 33 7.0% 36
2003年度 20.9% 35 8.0% 38
2004年度 19.2% 37 8.8% 30
2005年度 22.2% 36 7.3% 34
2006年度 20.2% 33 8.3% 37
2007年度 22.3% 33 7.4% 36
2008年度 20.3% 34 8.6% 37
2009年度 20.5% 34 7.6% 34
2010年度 20.1% 36 8.6% 37
2011年度 20.7% 35 9.3% 36
2012年度 19.6% 37 9.1% 34

上記の表の通り、管理業務主任者試験の合格率は約20%であるのに対して、マンション管理士試験の合格率は約8%。合格率からは、管理業務主任者試験の方が難易度が低いことがわかります。

ただし、このデータは「管理業務主任者試験は簡単である」ということは意味しません。

まず、合格率が約20%ということは5人に1人は合格できるということですが、裏を返せば、5人のうち4人は不合格になってしまいます。
また、管理業務主任者試験は50点満点の試験ですが、合格するためには、35点以上つまり7割以上の得点が必要になってきます。
以上のことからも、管理業務主任者試験がなかなかシビアな試験であることがおわかりいただけるかと思います。

ちなみに、マンション管理士試験の約8%という合格率は、行政書士試験や社労士試験の合格率とほぼ同じです。
「管理業務主任者試験の難易度が低い」というよりも、「マンション管理士試験の難易度が高い」という表現の方がむしろ適切かもしれません。

なお、こうした難易度の違いは両試験の人気にも影響しているようです。
管理業務主任者試験とマンション管理士試験はともに、2001年にスタートしました。開始当初は、マンション管理士試験の受験生の方が圧倒的に多かったのですが、最近では逆転して、管理業務主任者試験の受験生の方が多くなっています。