管理業務主任者の3つの“お仕事”

このページでは、受験生のみなさんが、試験合格後に就くことになる「管理業務主任者」の仕事、その具体的な内容について紹介したいと思います。

不動産の分野で、同じく「主任者」の名前がつく資格に「宅地建物取引主任者」がありますが、あちらが、不動産仲介業を営むうえで必要な資格であるのに対して、管理業務主任者は、マンション管理業を営むうえで必要な資格になっています。

管理業務主任者は通常、マンション管理会社の職員として、管理組合から受託した管理業務を行います。
一口に「管理業務」と言っても、さまざまな業務があり、そのうち、どの範囲までを受託するかについては、管理組合との契約内容にもよりますが、最近では全面委託をしているケースが多いようです。
全面委託、すなわち管理業務のすべてを受託するわけですから、管理業務主任者には幅広い知識と高度なスキルが求められることは言うまでもありません。

管理業務主任者の、数ある業務のなかでも特に重要なのが、以下の3つです。
(1)委託契約に関する重要事項の説明および重要事項説明書への記名押印
(2)管理委託契約書への記名押印
(3)管理事務の報告

管理組合から管理業務を受託する際、マンション管理会社は、重要事項についてしっかりと説明をしなくてはなりません。その説明ならびに関連書類への記名押印というのが、まずは管理業務主任者の重要な仕事になってきます。
そして、受託した業務は責任を持って遂行しなければなりません。その結果をきちんと報告することが、管理業務主任者のもうひとつの仕事です。

さて、同じくマンション管理に携わる国家資格に「マンション管理士」という資格があります。両者については共通点も多くて混同しやすいのですが、仕事をするうえでの「立ち位置」を比較すると、その違いがわかりやすいかと思います。

マンション管理士というのは、第三者的な立場から、管理組合にアドバイスを行うコンサルタントです。
一方の管理業務主任者は、これまで見てきた通り、管理組合からの委託を受けて、管理業務の実務を行います。

「立ち位置」が異なるため、管理会社の社員(管理業務主任者)としてマンション管理士業務を行うのは難しいのですが、管理業務主任者でありながらマンション管理士としての知識も持っていれば、それは大きな強みとなります。